テニスのコートには種類があって、ハードコート、クレーコート、グラスコート、オムニコートなどそれぞれ違った特徴があり、そこで有効な試合戦術も変わってきます。
そこで本記事では、ハードコートの特徴と、ハードコートの試合で勝つために有効な戦略をまとめています。
錦織圭選手や大坂なおみ選手も得意なこのハードコート、その特徴を掴むことで我々一般プレーヤーもテニスの勝率を上げることが可能なはずです。
目次
1. ハードコートの特徴
ハードコートはプロの試合でも多く用いられ、全豪オープンや全米オープンといった世界最大級のプロテニスの試合がおこなわれるサーフェイスでもあります。
このコートには一体どんな特徴があるのか、一つ一つ見ていきましょう。
1-1. コートサーフェイスが硬い
ハードコートはコンクリートの上に合成樹脂などをコーティングして作られているために、サーフェイスが非常に硬いという特徴があります。
そのため、ハードコートでのプレーはオムニコートやクレーコートなどの他コートに比べて、プレーヤーの脚に負担がかかりやすいという特徴があります。
また、その硬いサーフェイスの上でプレー中はストップアンドゴーを繰り返すので、他サーフェイスに比べて靴底が減りやすいという特徴もあります。
1-2. バウンド後のボールがよく跳ねる
前述の通り、ハードコートはアスファルトなどのコンクリベースでできているので、バウンドした後のボールがよく跳ねます。
よくボールが跳ねるために、他コートと比較してトップスピン系のショットが活き易いコートと言えます。
特に、ボールのバウンドが吸収され易いオムニコートと比較するとその差は非常に大きくなります。
関連記事:オムニコートの特徴と試合で勝つために有効な戦術
1-3. バウンド後の球足(球速)が速い
ハードコートは、バウンド後の球足(球速)が速いという特徴もあります。
そのため、他のコート(オムニやクレー)と比較した際に、試合展開が早くなる傾向があります。
プロの試合を見ていてもわかりますが、クレーコートの試合よりもハードコートの試合の方が短いラリーで終わることが多く、サービスエースが出る確率も高くなっています。
2. ハードコートで有効な戦術
2-1. トップスピンのショットを中心に組み立てる
球威の死にやすいオムニコートと違って、ハードコートはボールがよく跳ねるので、トップスピンを中心に組み立てて戦いたいところです。
トップスピンのよく効いたショットを相手選手のバックハンド側に打てれば、相手選手を容易に困らせることができます。
また、これはストロークに限らずサーブも同様で、スピンサーブを相手バック側に入れることができれば、そこから有利な展開をつくることも可能です。
トップスピンを中心に組み立てれば、ネットの高いところを通すことにもなるので、自然とミスショットをする確率も下がりますから、結果として試合やゲームの勝率も上がっていくでしょう。
関連記事:テニスの試合やゲームでミスを減らすための考え方と具体的5つの方法
2-2. テイクバックなどの準備を早くする
他コートと比べて球速の速くなるハードコートではテイクバックなどの準備を速くする必要があります。
普段オムニコートでのプレーに慣れている人がいきなりハードコートでプレーすると、「え!?バウンドしたボールがもうこんなとこに飛んできてるの!?」なんていう事態になりがちです。
なので、他コートよりもテイクバックを速くして、その動作もコンパクトにするようにしましょう。
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まとめ
本記事で紹介した、ハードコートの特徴と有効な戦術をまとめると以下のようになります。
- ハードコートは硬く、バウンド後のボールがよく跳ね、また速い
- トップスピン系のショットがストローク、サーブともに有効
- 球速が速いので、テイクバックなど早めの準備を心がける
これらの特徴を押さえてプレーして、ゲームや試合の勝率を上げていきましょう。
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