クレーコート(土の上に砂を撒いたコート)ってどんなコートなの?どんな特徴があって、どんなプレーや戦術が有利になるの?
この記事ではそんな疑問や質問に対して、著者のプレー経験も含めて書いていきたいと思います。
テニスのゲームや試合で勝つためには、そのコートの特徴を押さえておくことが重要になりますから、ここでクレーコートの特徴と向いた戦略を押さえてその勝率を上げていきましょう。
目次
1. クレーコートの特徴
1-1. イレギュラーが多い
コートの砂の状態によって、ボールが着弾時にイレギュラーしやすいのがクレーコートの一つの特徴になります。
オムニコートもある程度イレギュラーのあるコートにはなりますが、クレーコートはそれ以上にイレギュラーの起きやすいコートと言えます。
クレーコートの中でも特にイレギュラーが起きやすいのがライン線にボールが乗った時です。
コートの整備状況にもよりますが、ライン線の上にボールが乗った場合、予想以上にボールが跳ねる、ボールの軌道が急に変わる(滑る)などの現象が普通に起きます。
なので、クレーコートでプレーをする時にはあらかじめ、イレギュラーが起きるものと頭に入れた上でプレーをするようにしましょう。
関連記事:オムニコートの特徴と試合で勝つために有効な戦術
1-2. バウンド後のボールがよく跳ねる
クレーコートはハードコートと同じく、ボールがコート着弾後によく跳ねます。
なので、詳しくは後述しますが、トップスピンを中心に組み立てることで有利に試合やゲームを進めることが可能となります。
関連記事:ハードコートの特徴と試合で勝つために有効な戦術
1-3. 球足(球速)は遅い
球速(球足)はハードコートと比較して遅くなります。
球速が遅くなるため、ラリー数は多くなる傾向にあります。
一発で決めるショットよりも、粘ったり、組み立ての中でポイントを作っていくというのが有効なコートになります。
実際、プロテニスでもクレーコーターの多いスペインではスペインテニスと言われるような走って、走って、トップスピンで粘って粘り勝つというプレースタイルが主流だったりします。
2. クレーコートで有効な戦術
2-1. トップスピンを中心に組み立てる(ストローク・サーブ)
面づくりや、ラケットのボールに当たる位置により繊細さの求められるフラットショットよりもトップスピンを中心に組み立てて戦うようにしましょう。
トップスピンを使うことで、クレーの特徴である跳ねやすさの相乗効果で相手をコートから追い出していきましょう。
相手をコートに追い出しつつ、自分はトップスピンをかけることで安定してボールをコートに入れられるようになるので、安定して戦えるようになります。
関連記事:テニスの試合やゲームでミスを減らすための考え方と具体的5つの方法
また、サーブに関しても、スピンサーブがより有効になります。
イレギュラーもある、ボールが跳ねる、相手のバックハンド側に入れることができれば、相手選手も返球がしづらくなるはずです。
2-2. 粘りのプレー(シコラー)戦術をとる
クレーコートはハードコートと比較して球足が速くないので、ボールには追いつきやすくなります。
なので、強打で一発を狙っていくというよりは、前述のようにトップスピンを中心に組み立てつつ、一球でも多く相手に返球していくという作戦が有効です。
相手に攻められて厳しいという時には、スライスも混ぜて自分のリーチ(返球範囲)を広げつつ、時間を稼ぐのがおすすめです。
逆に相手に粘りのプレーをされたらどうするの?という疑問に対しては下記にて回答していますので、気になる方はご参照くださいませ。
関連記事:粘る、繋げてくる「シコラー」タイプの相手を倒すための対策5つ【テニスシングルス】
まとめ
本記事で紹介した、クレーコートの特徴と有効な戦術をまとめると以下のようになります。
- クレーコートは球足が遅く、よく跳ね、イレギュラーが多い
- クレーコートではトップスピン系のショットが有効
- 球足が遅いため粘りのプレー、組み立てからのポイントが有効
これらのポイントを押さえてプレーして、ぜひ次のクレーコートでのゲームや試合を有利にすすめてくださいね。
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